会社にて。
水城:「きいて、きいてー、最近入浴剤集めに凝っててね。遂にはパスボムを自分で作る機械も買ったの!」
後輩:「…また、ですか。また無駄遣いですか。いいですか、水城さん。そういったちょっとした買い物をなくせばお金は貯まるんです」
水城:「いや、でも入浴剤は趣味(小説のネタ)と実益を兼ねてて……」
後輩:「そんなこと言って! 以前、タイ焼き機も買ってましたよね。あれ、使ってるんですか!?」
水城:「あれは相方に買ってもらったんだもん! 自分で買ってないもん!」
後輩:「で、使ってるんですか?」
水城:「…一回だけ」
後輩:「ほら。どうせそのバスボムも一回しか作りませんよ。そんな物買うくらいならLASHで本物買った方がマシです。だいたい、ほら、あの据え置き型のミキサー」
水城:「メランジュール・ロボ?」
後輩:「そう。あれ使ってますか?」
水城:「あれもひとに買ってもらった奴だけど…二ヶ月に一回は動いてる! たぶん、うん」
後輩:「・・・・・・・・(溜息)」
水城:「むっかー! そんなこというならバスボム作ってもあげないもん! クエン酸と重曹でできるんだからね!」
後輩:「結構ですよ。わたし、シャワー派なんで、湯船入りません。それにどうせ失敗しますよ。あれは家庭で作れるようなモノじゃないんです。きっと何か企業秘密的な材料が含まれてるんですよ」
水城:「ムガー!!」
後輩:「ねぇ、湊さん。湊さんからも何とか言ってあげて下さいよ」
(これまで斜め前の席でずっと静観していた相方↓)
湊:「まー、蓮のそれはいつものことだから。そして私もシャワー派だ」
水城:「お前ら…! じゃあ、後輩2! 後輩2はバスボムどうよ!?」
後輩2:「あ、私もシャワー派です」
水城:「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
後輩:「わかりましたか? 無駄遣いは慎んで、ちゃんと使うモノだけ買って下さいね。ようやくクーポンを買わなくなったと思ったらちょこちょことあれこれ買ってるんですから……」
水城:「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ねぇ、私の会社での威厳ってどこに行けば売ってるのさ!!